ご機嫌に生きる~ウェルビーイングとは?

「ウェルビーイング(Well-being)」という言葉を、耳にするようになりました。
この「ウェルビーイング」という言葉自体はそれほど新しい言葉ではありません。
1946年に署名、1948年に発効された、世界保健機関(WHO)憲章の前文ですでに登場しています。
ウェルビーイングって何ですか?
WHO憲章前文では、健康をこのように定義しています:
“Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.”
(健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、
肉体的・精神的・社会的にすべてが満たされた状態にあること~日本WHO協会仮訳)
この文中にwell-beingという文言が出てきたのです。
戦後すぐのこと、今から約80年前のことです。
私たちは「健康」というと「病気がないこと」と考えてしまいがちです。
でも、元気にいつもと変わらぬ生活を送るためには、肉体的なことだけ満たされているだけではないのです。
心身ともに、そして社会的にも満たされている状態を指します。
これが「ウェルビーイング」の定義です。
わかりやすい言葉で「ウェルビーイング」を捉える
もう少し身近な言葉で表現してくださっているのが、
武蔵野大学ウェルビーイング学部教授・叡啓大学教授の保井俊之先生です。
保井先生は、ウェルビーイングを次のように表現しています。
・ はつらつ!元気な状態
・ ウキウキ!ご機嫌な状態
・ ワクワク!いきいきとした状態
この表現の方が、私自身はしっくりきます。
いずれにせよウェルビーイングな状態というのは、
他人と比べるものではなく
自分にとって心地よい、望ましい状態であること。
現代社会で他人と比べずにウェルビーイングな状態を追求するのも大変だと感じる人もいるかもしれません。
考え方の転換をして、自分を「ご機嫌な状態」にすることができれば、ウェルビーイングもしくは幸福度も上がるのではないでしょうか。
ウェルビーイングとは一時的な楽しい!ということではありません。
よい家族や友だちに恵まれているなあとか、今日も仕事を楽しくできるな!とか、人生の目標に向かってがんばろう!とか、
長い時間続く“幸福”の状態であることが大切です。
あなたにとっての「ウェルビーイング=ご機嫌な状態」とは?
短期的には風邪を引いたり、嫌なことが起こったりもします。
しかし、おおむね人生うまく行っているな、幸せだな。
長く心身の状態を整えることが、人生全体の満足感や自分らしさにつながります。
WHOの定義にもあるように、健康や幸福は肉体・精神・社会との関係すべてが整ってこそ成立します。
つまり、ウェルビーイングとは人生のさまざまな領域における“よい状態”のバランスでもあるのです。
ウェルビーイングはこれからの人生をよりご機嫌で生きていくために、少し立ち止まって考えてみると良いと思います。
寝る前に今日良かったことを3つあげると幸福度が上がるという調査もあるのです。(3 good things)
また、ウェルビーイングを考えるうえで、お金との関係性は生活の土台であり、心の安定にも影響する要素のひとつ。
「ファイナンシャルウェルビーイング」といいますが、これも他人と比較するのではなく、自分の満たされた状態を作っていく考え方です。
次回は、ファイナンシャルウェルビーイングについて書いていきます。
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