認知バイアス~ジェンダー問題と思い込み
東京医大入試で女子のみ減点されていたという報道。
平成最後の夏にそんなことが明るみに出たのかと大変驚きました。
ジェンダーのみならず、人種などによって学力などの能力の差があるというのは
認知心理学や社会心理学、行動経済学で言われる「認知バイアス」に過ぎません。
ニューヨークフィルの団員が演奏する写真を見たことがあります。
30年前と今では様変わりしていました。
どう変わったか?
30年前は白人男性の集団です。
しかし、今はどうでしょう?
人種も性別も多種多様です。
では、何を変えたのでしょうか?
それは入団テストの方法です。
オーケストラの入団テストですから、当然演奏を聞きます。
演奏者の人種や性別がわからないようにカーテン越しの入団テストをしたのです。
その結果、女性やアジア系などの人種の合格者が増え、今のような構成になりました。
従来、女性は「演奏の迫力が弱い」と評価されがちだったと言われています。
しかし、それは単なる思い込みに過ぎなかったことが証明されたのです。
この「女性は演奏の迫力が弱い」など、証明できる根拠はないが、
なんとなく思い込んでしまうこと、バイアスを完全なくすことはできません。
自分が育った環境や、その次代の社会的環境などによって価値観が変化もしますし
バイアスが掛かって見落とすものがあるのではないか?
科学的にも証明されているにも関わらず、大学という教育機関で
今回のようなことがまかり通っていたことに、言葉を失いました。
「女子が結婚や出産で辞めてしまう(ので教育コストを掛けるのはもったいない)。」
結婚しても出産を経ても活躍されている女医さんは多数いらっしゃいます。
男子学生はやめないのでしょうか?この統計も見てみたいです。
入学試験は、その後のその人の人生を確実に左右します。
まして医学部ともなれば、その後のキャリア形成にも大きな影響を与えます。
実は、投資にもこの思い込みって頻繁に起こるのです。
人はどうしても今までと同じ環境に身を置きたがります。
しかし、時代が変わればあるべき社会の姿も変わっていく。
そのことにきちんと目を向けていかなければ、昨日の価値観が今日正しいとは限りません。
思い込みの恐ろしさと、一度刷り込んでしまったものを変えていくことの難しさを痛感した一件でした。
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