つみたてNISAで【インデックス投資】!投資先の中身解剖
インデックス投信の対象としている【インデックス】には、インデックスを出している会社と指数の種類があります。
指数の種類によって、お金を投資している国や地域も、対象の資産も株の場合もあれば、債券や不動産の場合もあります。
中身を見ないと、投資が全然違って来ますし、同時に実は重複しまくり!ということもあります。
今回は、メジャーなインデックスを3つ取り上げて解説します。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)は23の先進国市場と27の新興国市場が対象となっています。
国の一覧はこちらから見ることができます。
https://www.msci.com/acwi
投資先の企業は大型株と中型株で、11セクター(業種)の2900以上の銘柄で構成されています。
各市場の浮動株(市場に流通する可能性の高い株)の時価総額の約85%をカバーしています。
MSCI ACWIでは日本も対象に入っていますが、あえて抜いてあるファンドもあります。
(*1)
つみたてNISAで対象となっている(*2)MSCI ACWIのインデックスに連動する商品
- たわらノーロード 全世界株式全世界株式インデックス・ファンド
- 野村つみたて外国株投信
- 三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS 全世界株式インデックスつみたて全世界株式
S&P500は米国株式インデックスの一つ
S&P500は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが公表している株価指数です。
アメリカのニューヨーク証券取引所、NASDAQ等に上場している企業から代表的な500銘柄を時価総額で加重平均し、指数化しています。
(*3)
つみたてNISAで対象となっている (*2) S&P500に連動する商品
- iFree S&P500インデックス
- 農林中金<パートナーズ>つみたてNISA米国株式 S&P500
- NZAM・ベータ S&P500
- eMAXIS Slim 米国株(S&P500)
- つみたて米国株式(S&P500)
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
- Smart-i S&P500インデックス
CRSP U.S. Total Market Indexも米国株式インデックスの一つ
CRSP U.S. Total Market Indexは、対象の銘柄が4000社近くあります。
バンガードトータルストックマーケット(Vanguard Total Stock Market ETF :VTI)が連動していることでも知られていますね。
これは、米国の投資可能な株式市場のほぼ100%を占めています。
大企業から小規模な企業までカバーしているので、これだけ多くの株式が入るのです。
対象国はアメリカのみだけど、企業数が4000社もある。
分散効果が高いとも言えますし、小規模な企業は成長の期待ができるものの、不安定さがあるかもしれないとも言えます。
どう捉えるかは自分次第です。
(*4)
つみたてNISAで対象となっている(*2)CRSP U.S. Total Market Indexに連動する商品
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
まとめ
表にするとこのようになります。
外国株式と言っても、世界のどこに資産を分散させるかによって、選ぶインデックスは異なりますし、大企業のほうが安心するのか、より広く分散できるのが良いのかは、ご自身の価値観によります。
知って納得して投資しているのと、なんとなくでは大違い。
インデックス投資をする際には、インデックスの中身にも注目して、ファンド選びをしてみて下さい。
<参考資料>
- MSCI 『MSCI ACWI』 https://www.msci.com/acwi
- 金融庁 『つみたてNISA対象商品届出一覧(対象資産別)』2021年6月18日現在
- S&P https://www.spglobal.com/spdji/en/indices/equity/sp-500/#overview
- CRSP http://www.crsp.org/products/investment-products/crsp-us-total-market-index
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