2022年4月から変わる!成年、年金、東京証券取引所

18歳から『大人』扱い

民法が改正されて、成人年齢が18歳に引き下げられました。
契約に親の同意がいらなくなります。
具体的には、スマホの契約や賃貸の家の契約が自分だけでできたり、クレジットカードを作ることもできるようになります。
自分だけでできるようになるということは、契約の責任は自分にあるということ。
本当にその契約をしてよいのか、自分で考えてから契約をしないと、後で知らなかった!では済ませれません

繰下げ受給の上限年齢引上げ

年金(老齢年金)がもらえる年齢になっても、働き続けている、十分な貯蓄など資産がある場合、年金をもらうのを遅らせて、その分多めに年金を受取ることができます
これを繰下げ受給といいます。
これまで、66歳から70歳まで年金(老齢年金)が繰下げることができました。
この年齢の上限が75歳に引き上げられます。
この繰下げ受給、1ヶ月単位で繰り下げることができ、一ヶ月あたり0.7%年金を増額してもらうことができる制度です。
これまでは、70歳まで最大5年(60ヶ月)繰下げでしたので、42%増額できましたが、今回の改正でその倍、84%まで増額可能になります。

ただし、お誕生日に注意してください。
2022(令和4)年3月31日時点で、70歳に達していない方(昭和27年4月2日以降生まれの方)または受給権を取得した日から5年経過していない方が対象となります。
また、遺族年金受給権がある方も繰下げ受給の対象外です。
配偶者のいる方は、繰下げ受給を予定して老後のプランを立てると、受取る金額が少なくなる場合も出てきます。
プランは慎重に立てた方が良いでしょう。

繰上げ受給の減額率の見直し

年金(老齢年金)を早めに前倒しでもらうことを繰上げ受給といいます。
繰上げ受給をした場合の減額率が、1月あたり0.5%から0.4%に変更されます。
年金を65歳になる前に受け取りたい方は、繰上げ受給を検討します。
0.4%に変更されたとはいえ、60歳から受取るとすると、24%減った年金、予定の76%の年金が一生涯続くことになります
こちらもプランは慎重に立てましょう。

年金を受け取っている方は、年金額は昨年度から 0.4%の引き下げです

国民年金がいくらもらえるかは、毎年決められて、変動します。
今年は0.4%引き下げられることが決定しています。
老齢基礎年金(40年支払った満額)は一人あたり月額65,075 円→64,816 円へ259 円減額となります。
厚生労働省 『令和4年度の年金額改定について』https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000191631_00014.html

年金は国民年金だけで老後の生活を送るということは想定はされていません。
自営業者(国民年金第1号被保険者)の方は、老後に受取る公的年金はこの老齢基礎年金だけになりますので、サラリーマンの方以上に老後の準備は必要です。

在職老齢年金制度の見直し

年金がもらえる年齢になっている人も、お勤めを続ける方のほうが多くなってきました。
労働力人口に占めます65歳以上労働力の割合は増加傾向です。
在職中の老齢厚生年金受給者、つまり厚生年金をもらえる年齢の方で、お仕事を続けていらっしゃる方に対するお話です。
【年金の基本月額】と【総報酬月額相当額】の合計額が一定の基準を超えたときには、年金の全部または一部が支給停止されるルールになっています。
支給停止の基準の金額は、これまで月28万円まででした。
2022(令和4)年4月からは金額が増えます!
60歳以上65歳未満の方の在職老齢年金について、47万円に緩和されます。
65歳以上の在職老齢年金と同じ基準となります。
月47万円までは報酬を受け取っても年金の支給は停止されずに報酬と年金双方が受け取れるようになります。
働き続けるモチベーションアップに繋がりますね。

国民年金手帳から基礎年金番号通知書への切替え

これまでの年金手帳はなくなり、「基礎年金番号通知書」が発行されます。
転職、年金受取時、iDeCo(個人型確定拠出年金)加入時など、年金番号が必要になってくる場面はあります。
今まで年金手帳を使っていた人は継続して使います。
捨てずに保管しておきましょう。

4月4日、東京証券取引所(東証)の市場が3つに再編されます

4月1日からではありませんが、来週4月4日から東京証券取引所の市場が3つになります。
今まで、ニュースで目にした「東証1部」という名称はなくなります。
具体的には、以下の3つの市場になります。

インデックス投信選びは日経225よりTOPIXで分散する

●プライム市場

東証1部の銘柄のうち、約84%がこのプライム市場になります。
東証1部上場より上場するための基準が厳しくなる予定でしたが、今回プライム市場へ移行する銘柄の中には、上場基準を満たしていないものも含まれています。
それらは経過措置として特別にプライム市場へ移行しています。
これから、基準を満たすように整備されていくのか、なし崩し的になってしまうのかもしれません。

●スタンダード市場

東証2部の銘柄とジャスダック・スタンダードの銘柄はスタンダード市場に移行されます。

●グロース市場

ジャスダック・グロースとマザーズの銘柄はグロース市場に移行されます。

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