「なぜ倒産」という本

「なぜ倒産」読了。
会社の数字に無頓着で、デリバティブや事業外の投資で失敗し、「コンサルタント」という人に騙され、その先どうなったかは少なくともこの本からはわからない。企業経営にとってはCool Head,but Warm Heartがやはり重要である。

感想1 なぜこんなに会社の数字に無頓着なのか?

倒産事例23社、程度の差こそあれすべての事例で数字の把握ができていなかった様子が見える。
売上はもちろん、それに掛かるコストはどれくらいか。事業ごとに把握することは経営者なら当然知っていてしかるべきでは?
頭に入っていなくても、Excelくんに管理してもらっておくくらいのことはできるだろう。
そもそも、数字は追うものではない。見極めのために必要な価値基準判断のためのツールである。
自分の力を過信せず、冷静に見極めるためにも、把握することは必要である。
 

感想2 デリバティブや事業外の投資で失敗するケースがある

これはひとえにリテラシーの低さが起因しているのではないか?
投資については、小学校で習う算数で十分理解できるのに、「投資」という言葉に踊らされる人が多すぎる。
デリバティブはリスクを軽減するのに有効なツールだが、「リスクを軽減するのに有効なツールである」ことを理解出来ない人は手を出すべきではない。金融機関の勧めでデリバティブに手を出して、結果損失を被る事例が上がっていたが、社長もしくは社内の財務に明るい人間が理解できていない状況でデリバティブに手を出すのは、社会の公器である会社を経営するものとして、無責任すぎる。
 

感想3 「コンサルタント」とはどういう存在であるべきか?

とんでもないコンサルタントが登場する。
A社に約5000万円を出資させる→直後業績悪化(最初から詐欺だろう)
このコンサルタント経営のB社に約4600万貸付→大変が焦げ付き、300万円ほどしか返済されず
これ、コンサルタントと書いてあるけど、コンサルタントという名の詐欺師。
コンサルタントはモノを提供するわけではないので、信頼関係が崩れると、一気に不信バイアスが掛かりその効果測定が難しい面もある。しかし、これだけ数値化されると、もはや効果測定どころの騒ぎではない。
 
事もあろうに、このコンサルタントにコンサル受けた社長さんは、その他にも「投資」をして、少なくとも2億円以上の損失を被ったって、冷静のレの字もなかったんだろう。
 

感想4 この人たち、その先どうなったのか?

事例23社、倒産に至るまでの経緯が淡々と書かれていたが、その後どうしているか、家族はどうなったか?などが私は気になる。
 

総括 Cool Head,but Warm Heart byアルフレッド・マーシャル

企業にとって企業理念ほど重要なものはない。それがない企業は、単なるお金の出入り口であると言ってもいいだろう。
その理念を遂行ために必要なものが、このCool Head,but Warm Heartだ。
理念を貫き社会の公器としてあり続けるためのWarm Heart、そして辛いときも、波に乗ったときも、忘れてはならないCool Head。
この本に記載されていた23社については、Cool Headを失っていたことが、よくわかったが、Warm Heartは全てにおいて書かれていたわけではない。
しかし、明らかにHeartを失った事例については、買収され続けその本来の姿は消滅していることが垣間見られる。
やはり、企業経営にとってはCool HeadとWarm Heartとのバランス感覚こそが、極めて重要なのだと思う。
 

 

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