お金・できることは何だろう?~eumo worldお披露目会

2018年11月28日国際文化会館で行われた株式会社eumoのお披露目会に参加してきました。
株式会社eumoは鎌倉投信でファンドマネージャーを務められていた新井和宏氏が設立した新会社です。
鎌倉投信は、運用会社から直接投資信託を買うことができる直販投信の一社で、その理念が人々の共感を生み、投資家を地道に増やしてきた会社。

投資家が投資とは通じて得られるものを金銭的利益だけではなく、持続性のある社会の実現のための投資とは何かを考える上で、とても強いメッセージのある会社です。
新井さんはその創業メンバーであり、真剣に金融でできる社会の幸福を考えてきた方です。

新会社の事業内容

共感資本社会を実現するために人材教育事業、投資事業、プラットフォーム事業の3つの事業を展開していくとのこと。

人材事業

eumo Academyを通じて心の成長を促す。2軸に切って、能力の成長と心の成長を目指し、
基礎教育→フィールドワーク→実践というプログラムが提供されることになるそうです。
教育は「人間としての成長を促す仕組み」を作ることであって、既存のテクニックを教えるような教育を意味するのではないと。
「教育」と簡単に言葉を使ってしまいますが、教育一つとっても、捉え方を考えるだけで意味は異なってきますし、さらにその結果は異なってきます。
最近、そんなことをよく考えるので、新井さんのおっしゃることがよく分かります。

プラットフォーム事業

人間力や幸福度、美意識などの可視化。感謝や信頼関係などの関係性を価値化すること。
地域通貨をさまざまな地域で使えるような仕組みにすることで、地域に行って、その地域の素晴らしい方に出会うために、プラットフォームを用意する。
そのための

「めんどくさい通貨の発行」

さすが、新井さんです。この言葉遣いのユニークさは人との距離を縮める天才!

「めんどくさい通貨」は出会うことによって人間が成長する。そこに価値がつくような展開だそうで、古きものと新しいものを組み合わせ、ふるさと納税のような歪んだ仕組みではなく、「共感資本社会の実現」という目的に沿った仕組みを実現されることが期待できそうです。

投資事業

これまでの鎌倉投信のような追加型投資信託の形式は取らないようですが、投資事業はもちろんやられるとのこと。
投資条件として、上記のすべての役員・職員が教育プログラムを受けることを義務化。
いい会社を増やす→素晴らしい教育を受ける必要があると考えてのことだそうです。

これまで新井さんが尽力されてきたことに加え、さらに具現化するために立ち上げた会社という理解をしました。

 

お金とは何なのでしょう?

欲しいものを手に入れるためには必要。

他の人より、給料が多ければうれしい。

投資して増やす?

 

人との出会いがあり、その相手は自分のできないことをしてくれたり、知らない世界を見せてくれたり。

そのことへの感謝の気持ちとして、お金を払う。

その人達が活動できるために、お金を投資する。

誰かが生活を安定して、より豊かな人生が送れるために融通し合うためのツールでもあると考えます。

そんなお金を融通し合う、金融の可能性を試されているような会社でした。

 

写真は、新井さんの名刺の裏面です。折り鶴から作られた用紙を使ったもので、もちろんコーポレートカラーを紫とした理由は「ティール組織の先にあるものを目指す。ティール組織は緑。その次は紫なんだよ」だそうです。
壮大な理想と圧倒的な行動力で活躍される、株式会社eumoと新井さんの今後の取り組みが楽しみです。

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