転職・退職経験者は【厚生年金基金】を確認

厚生年金基金ってなんですか?

厚生年金基金制度は、1966(昭和41)年にスタートした企業年金制度です。
2012年に運用会社の不祥事が明るみとなり、他の企業年金制度への移行や解散がされました。
現在では、確定給付年金制度(DB)や確定拠出年金制度(DC)に置き換わっている企業がほとんどです。
そのため、若い方はあまり馴染みのない制度だと思います。

厚生年金基金の受け取り

厚生年金基金のもらい方は以下の通りです。

いつからもらえる?

原則として、国の老齢厚生年金の支給開始年齢から企業年金連合会の年金が受け取れます。
支給開始年齢は、厚生年金の報酬比例部分と同じです。
生年月日と性別により支給開始年齢が異なります。 

男性の場合・・・

  • 61歳   昭和28年4月2日〜昭和30年4月1日生まれ 
  • 62歳   昭和30年4月2日〜昭和32年4月1日生まれ
  • 63歳   昭和32年4月2日〜昭和34年4月1日生まれ
  • 64歳   昭和34年4月2日〜昭和36年4月1日生まれ
  • 65歳   昭和36年4月2日以降生まれ

女性の場合・・・

  • 61歳   昭和33年4月2日〜昭和35年4月1日生まれ
  • 62歳   昭和35年4月2日〜昭和37年4月1日生まれ
  • 63歳   昭和37年4月2日〜昭和39年4月1日生まれ
  • 64歳   昭和39年4月2日〜昭和41年4月1日生まれ
  • 65歳   昭和41年4月2日以降生まれ

【要注意】もらえるのにもらっていない人は5年で時効

受給権のある人に対して未請求の方の割合が1割を超えており、もらえる権利があるのに請求していないケースがあるものと思われます。

厚生年金基金等の未請求者の状況について(公開日:2020年12月17日)

受給開始年齢に達すると、誕生日月に厚生年金基金の請求手続のための書類が送付されます。
引っ越しして住所が変わっていて書類が届いていない方もいらっしゃいます。
年金を受取る権利は5年で時効となります。
思い当たる人は、調べて、問い合わせてみましょう。

自分の厚生年金基金の調べ方

今回、私も厚生年金基金加入期間があることをうっすら記憶していたので、調べてみました。

「ねんきんネット」から確認

まずは、ねんきんネットで確認してみました。
トップページ→年金記録を確認する→月別の年金記録を確認する
該当するだろう月を表示されてみると、以下のような表示で基金に加入していたことが確認できました。

企業年金連合会の年金記録の確認

厚生年金基金の加入者だった人で、2014(平成26)年3月までに加入期間がおおむね10年未満で中途退職した場合は、企業年金連合会にその原資と記録が移換されています。
ですので、企業年金連合会で記録を確認することができます。
該当する方は、受取年齢に達すると、企業年金連合会から年金が支給されることとなります。

氏名、(旧氏名)、基礎年金番号、生年月日、性別を入力すると中の人が調べてくれて、厚生年金基金があるかどうかを知らせてくれます。
私の場合は、日曜日に問い合わせていて月曜日に回答でした。
混雑しているときは、3営業日ほどかかるようです。

ねんきん定期便も、企業年金連合会も、「厚生年金基金への加入履歴があるかどうか」だけまでしか確認できません。
どれくらいの受取金額になりそうかなどは一切わかりませんので、コールセンターに電話してみました。

いくらもらえるのかは企業年金コールセンターへ問い合わせ

企業年金連合会の企業年金コールセンターへ問い合わせます。
ナビダイヤルを採用していますのでお金かかります。
0570-02-2666(年金相談室)
受付時間:平日(月~金)の9時~17時
IP電話からは、03-5777-2666でも可能です。


私の場合は、年間数万円追加でもらえることがわかりました。
勤続年数は短いのに、これだけ追加でもらえるのはありがたいなと思います。
ねんきん定期便ではもらえることはわからないお金だったので、引き出しにしまっていたお金がラッキーと感じました。
以前勤務されていた会社に厚生年金基金があったかもしれない方は、ぜひ問い合わせてみてください。

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